2月市会が閉会しました。平成26年度の予算審議など盛りだくさんの審議内容でしたが、私は特に、この1年を通して市会改革推進委員として関わってきた市会基本条例と市会定数の見直しが成立したということを書きたいと思います。
市会基本条例は、市会の役割や議員と市民のかかわり、市会として今後取り組んでいくことをまとめた条例です。
すべての会派で一致できる内容となるよう、内容を詰めてきました。
私は条文化の検討部会の委員として、細かい条文化の作業に関わったので、ようやく成立に至ったことをとても喜んでいます。
実際に条文化にあたっては、それぞれの会派で盛り込みたい内容に開きがあって、「これは入れたいけど、入らなかった」「これは必要なのかな?と思いながら受け入れた」ものなど、一つ一つを見ていけば、いろいろ思いがあります。
それでも、すべての議員が賛成して、市会基本条例をつくることができたということは、大きな一歩だと思います。
市会基本条例をつくるきっかけは、多くの議員が市民から「議会の存在が見えない」「議会は本当に必要なのか」という厳しい意見に向き合い、何かしていかなければならないと感じたことだと思います。
私はまだ議員になって3年です。
市会議員の姿というものが、もっと変わっていかないといけないと思っています。
この条例はゴールではなく、議員のあり方、市政の動きをもっと進化させていくために、書かれた内容の具体化をはかっていきたいと決意を新たにしています。
もう一つは定数の見直しでした。最大1.53倍であった一票の格差をどう解消するかというところから議論が始まりました。
有識者3人の意見聴取なども委員会で行って、議員の定数の適正数とはどれぐらいだろうということを議論し積み重ねてきました。
私たちは、いたずらに議員を減らすべきではなく、最小限の定数見直しで格差を是正するというところに考え方をおきました。
最終的に、民主都みらいの最初の提案であった左京と上京の定数を1つずつ減らし、全体を67人とするというところで、過半数の賛成が得られ、成立しました。
4人の削減を提案していた会派、3人の増員を提案していた会派、9人の削減を提案していた会派もありました。
それぞれ、市民の意見として定数をもっと減らすべきだと考えている方も、もっと増やすべきだと考えている方もいたということだと思います。
自分たちの主張をいうだけでは、結局どこも過半数にならずに一票の格差の見直しもできません。
合意ができて、一票の格差の是正をすることができました。
定数削減は様々な思惑もあり、討論でも野次の嵐になっていました。
私は、異なった考え方であっても、発言は尊重すべきだと思っていますので、野次合戦には一切参加しませんでした。
重要なことが、そういう騒々しい議論になったことは残念ですし、そういう議会文化も変えていけたらいいと思っています。