2014年2月28日

2月26日・27日 予算委員会第一分科会(行財政局)

2月26日・27日の2日間は行財政局に対する質疑を行いました。
私は
特別の財源対策に頼らない財政運営
不祥事の再発防止
大雪への対策
ごみ袋有料化財源の使い道
市バス地下鉄事業への財政支援のあり方
避難所への備蓄物資の分散備蓄
職員の大学院への派遣研修
財源として寄付をあてにすることについて
と2日間にわたってかなり多くの内容をとりあげました。

いくつか内容を細かく報告します。
①の財政運営は、京都市は苦しい財政で毎年基金の取り崩しなど特別の財源対策をしています。平成26年度は47億円を予定していますが、平成24年度は結果的に当初予算から70億円もの特別の財源対策を圧縮することになりました。そうした24年度決算を踏まえて、特別の対策をしなくても予算が組めたのではないかと指摘しました。

③の大雪の対策はこの前の関東甲信の大雪を踏まえて質問しました。京都でも過去に40㎝の積雪になったこともあります。一応、マニュアル等はあるという答弁でしたが、あまり大雪の経験がないので、実際の運用においては不安があります。この点は繰り返し確認します。

④のごみ袋の有料化財源の使途については、行財政局がどこまでコントロールできているかを質問したのですが、答弁では環境政策局に決定権があるということでした。あまり聖域化するのは好ましくないですので、この点も引き続き指摘していきます。

⑥の避難所への備蓄物資の分散備蓄については、昨年の台風18号の時から指摘していたことで、市政報告でもご紹介しました。計画的に備蓄箇所を増やす予定ではあるのですが、その計画の具体像はまだ固まっていません。多くの避難所には水も食料もないという状態をどう解消していくのか。より踏み込んで質問しました。


他の議員からは、私立芸大の移転問題、税務事務の集約化、職員厚生会、市庁舎整備などについて質疑が出ていました。

2014年2月25日

2月25日 予算委員会第一分科会(文化市民局)

2日目は文化市民局の質疑でした。
私からは
地域コミュニティの活性化のためのコミュニティサポートセンターの役割
婚活支援事業のあり方
北区コミュニティラジオ開設について
スポーツ施設の府市共同予約システムの改善
の4つについて質問しました。

地域コミュニティの活性化のためのコミュニティサポートセンターの役割
地域コミュニティへの支援については、私はまだまだ市の関わり方が不十分だと思っていますので、地域の課題をみんなで話し合っていけるように、「多様な人たちが参加しやすい会議や意見収集の提案をする」、「地域の課題をチェックして論点を整理する」、「意見が出やすい場をつくる」ことなどを手助けしていく必要があるのではないか、そのためにアドバイザーやファシリテーターを派遣していくということを考えていけないかということを質問しました。
答弁は一定前向きながらも具体的なところはこれからです。
ある程度は住民間の調整を行うような関わり方もしているという答弁もありました。

婚活支援事業のあり方
婚活支援については、NPOなどの婚活事業に対する補助をする予算が計上されているのですが、区民提案事業と同じではなく、事業として持続可能な形になるよう制度設計を求めました。
また、結婚を支援するためには結婚それ自体が目的であることや、仕組まれてアレンジされている部分はできるだけ「背景」になるように、かつ「自然な出会い」と認識されるような場を提供していくことが重要であるという意見を申し述べました。
市の支援する事業でも、結婚に特化せず、若い世代の出会いの場というところまで幅を持たせてその提案の中から、いい取り組みを採択していけばよいのではないかと質問しましたが、そこについては前向きに答弁ありました。

北区コミュニティラジオ開設について
北区においてコミュニティラジオ開局に向けた検討調査の話が出ているのですが、それについては、ラジオ全体が厳しい経営状況にある中、実現可能性を考えて進めてほしいという質問でした。
防災や地域コミュニティの活性化に有効という答弁はありましたが、自立的な経営ができるのかなどの課題は多くあります。
事業開始ありきでなく検討してほしいということを求めました。

スポーツ施設の府市共同予約システムの改善
最後のスポーツ施設の府市共同予約システムについては、体育館や野球場をインターネット予約するには、最初は登録ないし申請書受け取りのために一旦窓口に出向かなければならないことを、ダウンロードなどで対応できないかということを要望しました。


他の議員からは市立浴場のあり方、美術館や京都会館について、京都マラソンについてなど質疑が出されていました。

2月24日 予算委員会第一分科会(環境政策局)

予算委員会の局別質疑が始まりました。初日となる昨日は環境政策局への質疑です。
私の質問項目は
・木質バイオマスの活用
Do you Kyotoプロジェクトのあり方
・生物多様性保全推進事業
・野焼きへの指導強化
でした。

・木質バイオマスの活用
木質バイオマスについては、再生可能エネルギーとして廃材や間伐材などを使った発電と熱利用ができる施設をつくっていく必要があるという思いを持っています。
先月視察に行った秋田県能代市のバイオマス発電も紹介しながら質問しました。
産業観光局と連携して研究しているという答弁でしたが、財源の裏打ちとなるゴミ袋財源の再生可能エネルギーへの積み立てが26年度は見送られたことが残念です。
私は最初の代表質問からこの木質バイオマスについて質問していますが、今後も粘り強くやっていきます。

Do you Kyotoプロジェクトのあり方
Do you Kyotoプロジェクトは昨年の民主・都みらい市会議員団の事業仕分けでも取り上げました。
言葉の普及では意味がなく、「環境にいいことをする」という市民の行動を促していくのが、本来の目的です。
単なるキャンペーンにならないようにという指摘をしました。

・生物多様性保全推進事業
生物多様性保全推進事業は、メニューの中に市民と企業をマッチングさせて生物多様性保全の取り組みをするというのが入っています。
私が100人委員会の事務局に携わっていたときに立ち上げた花背のチマキザサ再生の活動が、リーディングプロジェクトの例に入っていたので質問しました。
具体化はこれからですが、鹿と戦いながら笹の子を育ててきた地道な活動に日があたるようになればと思います。

・野焼きへの指導強化
野焼きの指導強化は、農地と宅地が隣り合わせの地区で、農業廃棄物を野焼きすると、近隣の住民は迷惑をするという話です。
法的にはこうした野焼きは例外として認められているのですが、市民同士の利害がぶつかるので、全く自由に焼却していいとはなりません。
答弁も答えにくかったとは思いますが、程度のひどいものはきっちり指導するということでありました。


他議員からは、ごみの収集や焼却灰溶融施設、ごみ袋財源の使途、産業廃棄物の削減、再生可能エネルギーなどについて質問が出されていました。

2014年2月18日

平成26年2月市会の審議が始まりました

2月市会が始まり、14日の市長からの議案説明に続き、昨日から本格的な質疑に入りました。
来年度予算の審議に入る前に、昨日は平成25年度補正予算についての審議。
環境政策局・行財政局・総合企画局・文化市民局・産業観光局に対して質疑を行いました。

私は行財政局に対して、補正予算の財源構成についての質問を、産業観光局に対して、緊急雇用事業の「起業支援型商店街活性化事業」について質問しました。
特に「起業支援型商店街活性化事業」は、タイトなスケジュールで募集が間に合うかというのが、質問の要旨だったのですが、平成25年度中に雇用を始めるために、すでに予算が成立した場合という条件つきで募集は締め切られているとのこと。
議決権との関係では難しい問題もありますが、実際に事業の実効性は確保されていました。
商店街の店舗をリノベーションして貸し出す事業や町バルなどが提案されているようで、議決後に審査が始まります。

他の局の補正の概要は以下の通りです。
環境政策局では、焼却灰溶融施設をめぐって、契約を履行できなかった住友重機械工業に対する訴訟費用が、また文化市民局で動物園再整備の前倒しなども補正されています。

【平成26年2月定例会スケジュール】
2月14日(金)        本会議(開会、議案説明)
2月17日(月)        予算特別委員会(H25年度補正予算審議)
2月20日(木)〜21日(金) 本会議(代表質問)
2月24日(月)〜3月5日(水)予算特別委員会(H26年度予算審議)
3月6日(木)〜7日(金)   予算特別委員会(市長総括質疑)
3月17日(月)        本会議(採決、閉会)