2010年12月6日

政界再編への期待に思う

最近、支持者と話していてときどき聞くお話に、
「民主党も自民党も解体して、政界再編すべきではないか」というようなお話がある。
今の政治への率直な不信感だと思うし、政界再編に期待してわかりやすさを求めるということもあると思う。
しかし、政党の主張がわかりやすということは、私は必ずしもいいこととは思わない。
社会の中には多元的な利益や価値観があり、それをまとめて政策形成をしていく以上、
わかりやすければいいというものではないと私は思う。

また、リーダーを育てるためには政党が安易に離合集散したり、新しくでき続けるべきではない。
自民党が力を失ったのは、2世3世が増え、しっかりとした政治のできるリーダーを育てられなくなったからであり、
民主党がいまだ政権運営にバタバタとしているのは、民主党で育てられた人材がまだ党の中枢に座る段階に至っていないからだと思う。
政党ができては壊れ、できては壊れすると、そういう渡り上手な人だけが、国のリーダーになっていく。
これは危険であると思う。
この国がしっかりとしたリーダーを育てていくためには、今の二大政党が競い合い、人材を発掘し、育てていかないといけない。
政界再編への期待を聞いたとき、ゆっくりお話しできれば、私はそういう思いを伝えている。