2013年8月29日

天神地区のエリアマネジメント


8月26日から28日間の3日間、市会の経済総務委員会で他都市調査を行いました。
今回の調査項目は、大阪市での新公会計制度の導入、熊本市の食品工業団地「フードパルくまもと」熊本県の中小企業振興条例、福岡市の国際会議場、福岡市天神地区のエリアマネジメントでした。

私が希望を出した福岡市の天神地区のエリアマネジメントについて、少し詳しく書きます。
九州一の商業拠点である天神地区では、2006年から西鉄や地域の商業施設などが中心になって、官民協働のエリアマネジメントを展開しています。
行政と地域自治会と企業が一緒に協議会を作って、多彩なイベントや、防災防犯活動に取り組むといった活動を紹介していただきました。

今回聞いただけでも
・清掃美化活動
・落書き消し
・防犯パトロール
・防犯カメラ設置
・防災訓練
・AED講習
・自転車安全運転キャンペーン
・違法駐輪対策
・まち歩きマップ作成
・ボランティアによる地域案内
・通訳ボランティア
・まち歩き
・オムツ交換台や授乳室マップの作成
・子連れ専用の映画会「ママシネマ」
・天神朝キャンパス
・交通戦略会議
・公園でのオープンカフェ
・子どもの職業体験
・クリスマスイベント
・まちなかアートギャラリー
といったことが展開されています。

私が面白いと思うのは、まずこういう協議会を作ることができたことと、民間事業者主体の取り組みに行政が関わり、特に立ち上げ期のバックアップを人とお金の面でしっかりやったということです。
京都で同じような協議会の枠組みづくりができるか、またそこに学区の住民組織も参画できるか、そのような視点で話を聞きました。

いつか私の事務所のある新大宮など北区のいくつかの地域でも、商店・学区組織・周辺の住民・学生・行政といった方々と協議会を作って、地域の魅力発信のようなことができたらいいなと考えています。

2013年8月6日

8月5日 経済総務委員会


この日の経済総務委員会は行財政局から、報告案件が2件ありました。
一つ目は、平成24年度決算の速報についての報告でした。

報告された決算の内容は、概略以下のようなものでした。

・京都市の一般会計は3年連続で黒字
・市税収入は減少している 年間の市税収入は約2400億円
・職員数は年々減少している 行財政改革はすすんでいる
・市バスは26億円の黒字
・地下鉄は1日あたりの経常赤字が1300万円とピークから70%削減した
・全会計の実質市債残高は1兆8786億円で減少傾向が続いている
・社会福祉経費は市税収入に匹敵する数字になってきている

基本的にはいい方向が数字に表れているととらえています。
これから各事業の詳細を分析して、実質の審議は9月市会での決算委員会になります。

次に公契約条例制定に向けた庁内検討の中間報告がありました。
私からは、今後他都市の状況調査をどのように行っていくかや、委託契約についての考え方を確認しました。
他会派の質問を聞いていると、自民党は働く人の労働条件をどうしていくか、特に賃金をどうしていくかということではなく、公共工事の地元発注についての条例という考え方が強いようでした。
重要なポイントではありますが、制定するからには、それだけにとどまらず、働く人がちゃんと賃金をもらえること、社会保険に加入されることなども担保できる条例にしていきたいというのが私たちの考え方です。

その後の一般質問では、以前から準備をしていた税情報の空き家対策への活用を提言しました。
京都市内でも各地で問題になっている空き家については、区役所の固定資産税課が所有者の情報を把握して、課税事務をしています。
その情報を、庁内で共有して空き家対策を進められないかというのが質問の趣旨でした。
ここには個人情報保護・守秘義務という法律の壁があります。
一部の危険家屋については、情報提供する場合もあるようですが、かなり厳しい運用になっています。
法律の壁があり、市で対応していくことには限界があるという答弁ではありましたが、今後も多角的な視点で質問していきたいと思います。