2011年12月31日

年の終わりに

今年1年間、お世話になったみなさまに感謝申し上げます。
春の選挙を経て、議員として駆け回った一年でした。

年末のあいさつ回りをしていますと、いまの政治状況について厳しいご意見もいただきます。
政権を担う政党に所属する自治体議員として、重く受け止めねばなりません。
私自身は、民主党マニフェストに書かれていた政策は、選挙目当ての誇大広告だったのではなく、この国で取り組まねばならない課題として、長年にわたって議論を深めてきたものだと認識しています。
問題は、自民党が批判するように「できないこと」を公約したことではなく
「やらなければいけないこと」を公約しながら、それを実現させられていないことにあります。
いま激しい反対の声のある消費税増税問題も、やはり取り組まなければならない課題です。
一方で、歳出削減の取組みはやはりまだまだ進んでいないと思っています。
国民の理解を得て税制改革を行うには、民主党に期待された「古いしがらみを断って、お金の流れを変える」ということをもっと徹底しなければならないのだと思います。
よくわからない離合集散や政党の抗争を国民が望んでいるのではないことは、地域で活動していてよくわかります。

来年もまた、日本全体の課題を見据えながら、市会議員として地域の身近な課題に一つ一つ取り組んでいきたいと思います。

2011年12月22日

12月21日教育福祉委員会

この日が年内最後の委員会でした。
保健福祉局から
保育所や児童施設の基準を決める条例案と美容院や旅館の衛生基準を定める条例案について、市民意見を募集するという報告があり質疑がされました。

これまでは、こうした基準は府が決めていましたが、分権改革で京都市に権限が委譲されることになったので、市で条例を定めることになりました。

私は衛生基準の条例案について、
①府の条例をそのまま移すのではなく、市で考えて緩和できるところは緩和していくべきでないか?
②特に町家を使ったゲストハウスなどが増えているので、そうした営業がしやすくなるように考えるべきではないか?
③逆に規制強化にならないようにすべき
という質問をしました。

答弁は、現時点で府の基準をそのまま移すということでしたが、他会派にも同じような考え方の議員もおられたので、議会として今後も継続して議論していきたいと思います。

2011年12月19日

1区総支部大会・100人委員会

12月17日、この日は3年ぶりの民主党京都府第1区総支部の大会がありました。
議員を勇退された後も、総支部幹事長として党務にあたっていただいていた武田祥夫幹事長が退任され、今枝徳蔵新幹事長の新体制が発足しました。
私も副幹事長を拝命いたしました。
この日は民主党政治スクールの最終講義と重なっていたので、
残念ながら最終講義には参加できませんでした。

夕方からは、京都市未来まちづくり100人委員会の3期の終了式に出席しました。
委員の方々が、これまでの活動を一人一人振り返って、一言ずつ話していかれました。
終了式で初めて傍聴に来たという学生さんが、
「わたしも一歩踏み出します。4期目やります」
という発言も。
関わった方々が、委員会を卒業しても、これからもつながって京都のために活動していけるんだなという可能性を感じました。

2011年12月8日

12月5日教育福祉委員会(その2)

12月5日の教育福祉委員会の後半は教育委員会に対する質疑でした。

まず1件目は東山区の南部の3つの小学校を統合し、新しく東山泉小学校をつくること、あわせて月輪中学校を東山泉中学校に名称変更する議案です。
私は、新しい学校の建設計画について
① ペレットストーブ導入計画について
② 職員の自動車通勤の問題について
③ 小中一貫教育における給食のあり方について
④ 月輪中学校の改修について
以上を質問しました。

2件目は「教育条件の改善」という請願審査でした。
結果は留保になりました。

3件目は「子どもたちへの放射能汚染防護対策」の陳情審査
4件目は「修学院小学校の教育条件の改善」の陳情審査
陳情は請願と違い、質疑されるだけで特に態度は決めません。

そのあと一般質問を行いました。
私は、保健福祉でも質疑した藤森小学校での放課後ほっと広場に関連して、
空き教室の利用ができないかという点と
藤森学区で「地域の教育の向上のために」という理由で教育委員会に寄付された土地が、
長年塩漬けにされている問題について質問しました。
放置はもったいないので、早く利用を考えるべきです。

他には、スクールカウンセラーのことなどが質問されていました。

臨時国会閉会にあたって

臨時国会が今日閉会しました。復興につながる2011年度第3次補正予算などは成立しましたが、与野党での対立が解けず、国家公務員給与削減の臨時特例法案をはじめ、労働者派遣法改正案などは積み残しになりました。国会終盤には一川、山岡両大臣の問責ばかりに焦点があたる結果となったことは残念でなりません。
私は政治家であり、あまり記者や評論家のようなことは言うべきでないと思いますが、重要案件が一向に前に進まない状況には強い危機感を持っています。
 今後のこの国を考えたときに、消費税増税をともなう税と社会保障の一体改革が必要であることは間違いありません。しかし、増税だけでなく国と地方の両方でさらなる歳出削減の努力をし、また時代に対応できなくなった仕組みを大胆に作り変えていかなければいけないと考えています。
民主党が2009年の総選挙マニフェストで掲げた改革プランはどこへいってしまったのかという思いを、多くの市民が感じていることは間違いありません。
先日の大阪の府知事選・市長選挙で、大阪維新の会が圧勝したのは、既存の仕組みを作り変えるという強いメッセージを支持した方が多かったからだと思います。残念ながらいまの民主党から、そういう強い姿勢が失われつつあります。
いま民主党政権が国民から求められていることは、マニフェストの公約を全て実現しろというとこではなく、強い覚悟をもって官僚機構や利益団体の抵抗と戦い、まさに「ひとつひとつ乗り越えていく」ことだと思っています。
私自身は、京都の市会議員として、決算の審議や、会派での事業仕分けを通して、京都市の事業の見直しについて発言しています。もちろん実現するものばかりではありませんし、合格点にはまだまだだと思いながら、現状の私の市会議員としての仕事の中でできることに取り組んでいきます。
野田総理が指導力を発揮され、民主党がこれまで議論を積み上げてきた改革が前にすすむことを期待します。

2011年12月7日

12月5日教育福祉委員会(その1)

12月5日の教育福祉委員会は私が議員になってから最長の委員会審議でした。
午前10時から始まり、審議終了は午後8時半。
それだけ案件は盛り沢山でした。
私が質問した部分を中心に報告します。

最初は保健福祉局からの提案議案である障害者施設の法律対応や指定管理の議案でした。
これは障害者自立支援法の枠組みに施設を適応させるための条例改正です。

二つ目が新しいこれからの京都市の高齢者福祉の基本プランである
「長寿すこやかプラン」についての質疑。
私は高齢者の権利擁護と就労支援について質問しました。
まず、市民後見というものがどういうものか質問しましたが、具体的な答弁は引き出せませんでした。何でもボランティアではなく、生活相談も含めてちゃんとしたサービスとして位置づけるべきと主張しました。
次に、高齢者の就労促進について、若年者の雇用への影響を考えてやってほしいということを求めました。
他の会派からは地域包括の役割や住居の確保などについて質問されていました。

三つ目は子ども医療費の無料化の請願審査。
小学校卒業まで子どもの医療費を無料にしてほしいという趣旨です。
私は一定の負担軽減はあっても、無料化までは必要ないと思います。

四つ目は伏見区の淀地区に学童保育所を設置してほしいという請願。
五つ目が伏見区藤森学区の児童館設置の請願で、私はこれについては児童館が直ちに無理であったとしても、学校施設を使った取り組みができるように求めました。
六つ目が国民健康保険料の値下げの請願。
これは市で解決できる範囲ではないので、税と社会保障の一体改革が実現されなければいけないと思います。

今回の請願については全案件が留保という扱いになりました。

さらにこの後で保健福祉局に対する一般質問でした。
印象に残ったのはアルゼンチンアリの対策という質問。アルゼンチンアリについては、初めて知りました。

ここまでが前半の保健福祉局に対する質疑です。
長くなるので後半の教育委員会への質疑は次の記事に書きます。

2011年12月6日

12月1日本会議/2日予算委員会

少し遅くなりましたが12月1日、市会本会議で代表質問がありました。
各会派とも市長選挙を意識した質問が多かったように思います。
感想を少し書きますが、自民党の質問で商店街の振興についての質問がありました。
商店街の振興のために、自治会や地域の各種団体と一緒に取り組みができるように、区役所の関与を求める質問でした。
私も同じ問題意識を持っていますが、少し違う視点を持っています。
今まで地域になかった人やアイデアを取りこんで、新しい地域づくりをしていくことが、必要だと思っています。
例えば、3日に私が雲ヶ畑に見に行った「森の文化祭」は
雲ヶ畑地区で活動する学生が始めて、最近では自治会の方々も参加するようになった取組みです。
住民ではない学生や若者が、一緒になってつくりあげていました。
こういう新しい力を地域に取り込む仕組みを、応援していきたいとともに、また自分自身でも仕組みづくりに関わっていきたいなと思います。
代表質問を聞きながら、地域づくりの考え方の違いが印象的でした。

続いて2日の予算委員会。
補正予算の審議で内容は子ども手当制度変更による減額補正や災害復旧予算などです。
私は災害復旧予算について、災害復旧の完成めどや危険個所への事前対応などを質問しました。